塩化ビニル樹脂耐食ライニング
高耐食性の塩化ビニル樹脂板を炭素鋼缶体に接着施工した機器で、炭素鋼による高強度と塩ビによる耐食性を兼ね備えています。塩化ビニル機器は、金属が苦手な塩類や酸・アルカリに対して高い耐食性を発揮します。溶出が生じないため、高い清浄度が必要な環境に最適です。信頼性が高い低コスト材料のため、ライニング素材として適しています。加工や接着が容易で現場施工にも柔軟な対応が可能です。
また、当社では独自にアニール塩ビ板を使用しており、溶接欠陥の低減や耐割れ性を向上させております。アニール処理とは、樹脂が冷却する過程で生じた内部歪みを加熱することにより取り除く熱処理です。
塩化ビニル樹脂耐食ライニングの実績例
環境 | 組成 | 温度 | 機器 | 使用年数 |
---|---|---|---|---|
酸 | ~98%硫酸 + 塩素ガス |
常温 | 塔 | 16年以上 |
アルカリ | 苛性ソーダ + 次亜塩素酸ソーダ |
50℃ | 電解槽 | 10年以上 |
酸化剤 | 次亜塩素酸 ソーダ (13%) |
30℃ | 貯槽 | 40年 |
当社は防食技術において豊富な実績で設備の安心・安全を提供いたします。