ヒートポンプ式アンモニア回収装置
ヒートポンプを用いることで、熱回収コンデンサの冷却水から廃熱を回収し、リボイラの熱源として再利用します。また、熱回収コンデンサを追加することで、ヒートポンプの低温水温度を95℃である高温水に近い温度にすることが可能になり、高COPヒートポンプ(COP:5~7.5)を採用することができます。蒸留塔を分割することにより、熱負荷の小さな濃縮部の塔径を回収部の1/3~2/3にすることができます。
世界初、低濃度アンモニア水から
高純度水素を製造し燃料電池発電に成功
仕様及び蒸気式蒸留塔とのランニングコスト比較
型式 | HP台数 | 最大処理量 | 設備動力(※1) | CO2削減率(※3) | 原油換算 削減率(※3) |
ランニングコスト メリット(※2) |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HAR-1 | 1 | 台 | 3.5 | ton/h | 54.3 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 28 | 百万円/年 |
HAR-2 | 2 | 台 | 7 | ton/h | 108.6 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 57 | 百万円/年 |
HAR-3 | 3 | 台 | 10.5 | ton/h | 162.9 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 85 | 百万円/年 |
HAR-4 | 4 | 台 | 14 | ton/h | 217.2 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 114 | 百万円/年 |
HAR-5 | 5 | 台 | 17.5 | ton/h | 271.5 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 142 | 百万円/年 |
HAR-6 | 6 | 台 | 21 | ton/h | 325.8 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 170 | 百万円/年 |
HAR-7 | 7 | 台 | 24.5 | ton/h | 380.1 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 199 | 百万円/年 |
HAR-8 | 8 | 台 | 28 | ton/h | 434.4 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 227 | 百万円/年 |
HAR-9 | 9 | 台 | 31.5 | ton/h | 488.7 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 255 | 百万円/年 |
HAR-10 | 10 | 台 | 35 | ton/h | 543 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 284 | 百万円/年 |
HAR-15 | 15 | 台 | 52.5 | ton/h | 814.5 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 426 | 百万円/年 |
HAR-20 | 20 | 台 | 70 | ton/h | 1086 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 568 | 百万円/年 |
HAR-25 | 25 | 台 | 87.5 | ton/h | 1357.5 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 710 | 百万円/年 |
HAR-30 | 30 | 台 | 105 | ton/h | 1629 | kw | 86.7 | % | 75.5 | % | 852 | 百万円/年 |
(注記)
- ※1.設備動力は、ヒートポンプ動力のみとしています。(付帯機の必要動力は含んでいません)
- ※2.蒸気単価:5000円/ton , 電気単価:12円/kw , 年間運転時間:8000hr として計算
- ※3.計算には、資源エネルギー庁資料2020年1月改定の数値及び関西電力のCO2排出係数を使用
・電力のエネルギー換算:発熱量9.76 GJ/千kWh
・原油換算係数:0.0258 kL/GJ
・蒸気のエネルギー換算:2.573 GJ/ton
・関西電力のCO2排出係数:0.000318 ton-CO2/kWh(2019年実績値) - ※4.供給液アンモニア濃度:1wt%、ボトムアンモニア濃度:10ppm以下
(注記)COPは、加熱COPとして表記
ヒートポンプ式アンモニア回収装置の開発
省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業 補助金 対象装置
本装置は、令和5年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業 補助金
「(I)工場・事業場型 (a)先進設備・システムの導入」の補助対象設備として採択されています。
公募元 :一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)
https://sii.or.jp/koujou05r/
一次公募:公募期間 2024年3月27日(水)~4月22日(月)、交付決定 2024年6月上旬(予定)
二次公募:公募期間 2024年5月下旬~6月下旬(予定)、交付決定 2024年8月下旬(予定)
事業期間:交付決定日から2025年1月31日(金)まで ※複数年度事業は、交付決定日から2028年1月31日(月)まで
事業概要: 資源エネルギー庁に設置された「先進的な省エネ技術等に係る技術評価委員会」において決定した審査項目に則り、SIIが設置した外部審査委員会で審査・採択した先進設備・システムへ更新等する事業で、申請単位において、原油換算量ベースで、以下いずれかの要件を満たす事業
① 省エネ率+非化石割合増加率:30%以上
② 省エネ量+非化石使用量:1,000kl以上
③ エネルギー消費原単位改善率:15%以上
補助対象経費:設計費、設備費、工事費
補助率 :中小企業者等 2/3以内、大企業・その他 1/2以内
補助金限度額:上限額 15億円/年度 ※複数年度事業の1事業当たりの上限は、30億円
下限額 100万円/年度
留意事項(抜粋):
・補助金の交付決定の前に、既に契約、発注等がなされた事業は、交付対象とはなりません。
・交付決定した事業者名、補助事業の概要等はSIIのホームページ等で公表されます。
・設備の稼働後、省エネルギーの実績をSIIに報告する必要があります。
・当資料は事業の概略を説明するものです。
申請にあたってはSIIホームページにて別途公開される公募要領等を必ずご確認ください。
詳しくは、下記のURLをご覧ください。
令和5年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業(SIIウェブサイト)
- ハイブリッド型MVR式
アンモニア回収装置 - ヒートポンプ式アンモニア回収装置
(令和5年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業対象設備) - 省エネ型ヒートポンプ式低温蒸発装置
- ヒートポンプ式低沸点溶剤回収装置
- 汎用ヒートポンプ式 蒸発蒸留技術
(令和5年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業対象設備) - ヒートポンプ式低沸リッチ型蒸留装置
- MVR(自己蒸気機械圧縮)型蒸発装置
(令和5年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業対象設備) - MVR(自己蒸気機械圧縮)型
蒸留ハイブリッド装置
(MVR 高沸点溶剤回収装置)
(令和5年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業対象設備) - ハイブリッド型MVR式
高沸点溶剤回収装置 - MVR(自己蒸気機械圧縮)型
アンモニア回収装置 - 蒸気式/ヒートポンプ式
マルチ型多重効用濃縮装置 - ヒートポンプ式蒸気吹き込み型
ストリッピング装置(スケール対策)